2016年2月16日火曜日

マウス好きな僕がLogicoolM570トラックボールに感じたメリットデメリット

マウスやキーボードなど、わりと周辺デバイス好きな僕ですが、たまたま拾ったトラックボールLogicool M570を数日使ってみています。


ミドルレンジの価格帯にはいるこのトラックボールという入力デバイスは、何が便利で何が足りないのか、使ってみてのメリットデメリットを書いてみます。


トラックボールの操作には慣れが必要

十数年もマウスを使ってマウスポインターを操作していたので、無意識に手首を使って操作するということが、染み付いてるんですね。トラックボールの中でもLogicool M570は親指を使ってポインターの操作をするタイプなので使い始めにかなり違和感を感じました。

通常のポインター操作に加えて、選択やドラッグなどは人差し指でのクリック+親指でのポインター操作というコンビネーションが必要なので無意識に使いこなせるまでにはもう少し訓練が必要というくらい特殊です。

それでも我慢して2日ほど使ってみた結果、だいぶなれて来ました。というより、かなり快適になってきつつあります。

実は操作が特殊ということ以上に、大柄な本体や主張の強い外観などが僕の何かをくすぐり、なんとか使いこなしてやろうと取り組んでいるうちに良さがわかってきたような。つまり、そのシャア専用なんとか、みたいな何かがくすぐられます。青だからグフかな。ザクじゃないみたいな何かが使ってて心地いいんです。

そういうことを踏まえ、使いこなすにつれてデメリットを隠してくれるようになるのでだんだんトラックボールにはまりつつあります。

トラックボール、良いかも。

Logicool M570の気になる点


1.文字の選択など目標を決めた細かい操作
2.画面の端から画面の端といった大きな操作
3.上方向または下方向への操作
4.ドラッグ操作(クリックして選択した状態でポインターを動かす操作)
5.大きい
6.掃除が必要(かも)
7.Bluetooth否対応

まず文字の選択など目標を決めた細かい操作をする時に、ポインターの動きが速すぎました。

手首を使ったマウス操作では慣れた操作なのですが、親指1本で微細な操作というのが思ったより困難です。

この点についてはSerPointというユーティリティソフトを使ってポインターの速度を遅くすることで対処しました。一般的なマウスよりもかなり遅く設定し、その分、長距離のポインター移動に対処するために加速を大きくつけています。独特の設定に落ち着きました。


画面の端から端への操作についてもポインターの速度/加速設定と絡んでいて、ボールをぐるぐる回しながらマウスポインターを移動させる必要があったので、加速を大きくつける設定にして落ち着いています。

マウスポインターの上方向、下方向への操作については親指を伸ばす/握りこむといった動作に対応した動きになります。

横方向であれば親指は割りと稼動域が大きいので問題ないですが奥へ押すまたは手前へ引くような動作となるため、横方向より狭い稼動域での操作になります。これは設定でなんともならないのでなれるしかなさそうです。

ドラッグについては、人差し指で目標をつかんでから親指のボールで移動させるので、人差し指+親指という2本指での操作になります。これまでこのような操作をしたことがないため思ったよりは繊細な動きを要求されます。

大きさについては手持ちのマウスの中ではもっとも大柄になります。そのため持ち運ぶのにかさばります。ただ大きいことは手になじむという面でメリットにも感じています。

掃除についてはボールと支持部が物理的稼動部なので必要かも、というレベルです。実際、中古状態で手元にきたときは動きが悪く、念入りに掃除した今はスルスル動いてくれるようになったのでメンテナンスは大事ですね。

Unifyingレシーバー対応なので複数のUSBポートをもった環境であれば不満はないのですが、ぼくの場合Windowsタブレットでの使用を考えるとBluetoothに対応したマウスがうれしかったりします。UnifyingとBluetoothに両方対応しているLogicool MXシリーズはさすが高級機です。

これらの気になる点は、数日使ってみてほとんど気にならなくなりました。慣れることが大事のようです。

Logicool M570のメリットを感じる点


1.省スペース
2.手になじむ形状
3.腕に無理のないポジション
4.かっこいい(目立つ)
5.電池が長持ち
6.Unifyingレシーバー対応
7.Logicool SetPointソフトウェアによる各種設定が便利

マウス本体を移動させる必要がないので本体分の場所さえ確保できれば操作可能で、非常に少ないスペースですみます。この点は操作してみてかなりのメリットに感じました。

反面、大きいので、持ち運んで使うか否かは賛否が分かれる部分だと思います。トラックボールを使う人はこだわりの人であると思われるので、持ち運んで使うこと自体は苦にならないかもしれませんけどね。

省スペースのメリットを生かせば意外とモバイル向きと感じました。カフェでどーんとM570を出して使う、それはそれで面白いかもしれません。

自宅環境もリビングでノートPCを使う場合、あんまりスペースがないので向いているような気がしています。

大きさは絶妙に手になじみ安心感があります。小さいマウスのように”つまむ”のではなく、手を置いてしっかりフィットさせて操作できるため感触は良好です。

またマウス本体を動かす必要がないので、無理のないポジションに配置すれば、腕に無理のないポジションで操作が可能です。(とは言え、この無理のないポジションがどのポジションなのかが使い始めでなかなか決まらず、逆に腕に負担になっていました)

大柄なデザインと青いボールは非常に目立ち、かっこいいです。1万円クラスの高級マウスではないものの、デスクトップ上での存在感も抜群です。独特の操作性やLogicool製という素性もあいまって所有感を与えてくれる製品ですね。

公称値では単三乾電池1本で最大18ヶ月もの長期にわたって稼動できるそうです。省エネ世界No.1をうたうM705T Marathon Mouseに匹敵する省電力です。

数ヶ月に1度電池切れというのではコスパも悪いですし、外出中や電池の在庫を切らしているときに電池切れを起こすようなことがあるとやっかいなので、この省電力は非常に魅力的です。

気になる点としてBluetooth否対応を挙げましたが、実際はUnifyingレシーバーの安定した動作や6つまでデバイスをペアリングできる点などが気に入っています。ぼくの場合、USBポートを2つ以上搭載しているデバイスであればUnifyingレシーバー対応モデルでまったく不満はありませんね。

Bluetoothの場合、強力な2.4Ghz帯の電波が混信するような環境だとポインターが飛んだり、動作が遅延したりするようですので。


トラックボールとポインターのシンクロは完璧

マウスでもトラックボールでも手元の操作とポインターの動きに微妙なズレが生じることがあります。

とくに光学マウスの場合は手首で弧を描いたときの軌跡は受光部の位置によってかなりズレてきます。

例えば同じLogicool製品でもM705とM325の場合では、M705の受光部が本体右に位置するのに対し、M325の受光部は本体左に位置するためかなり操作感が異なってきます。


メインでM705を使いつつ、モバイルでM325を使ったりする場合はそのズレを都度自分の感覚で修正しなければならず、結構な違和感を感じます。

ぼくの場合、M705の操作性は自然ですがM325の場合は左右に操作した場合にポインターが左下がり右上がりの斜めに移動するため違和感があります。ここは値段なりにM705の操作性が良好という結果で納得して使っています。

今回、M570を操作してみた感触は違和感がなく良好です。またボールの方向設定という機能が利用できるので、万が一自分の感覚とズレているとしても修正可能となっています。


数日使ってみての感想

初日は、半日使ったところで肩こり、ひじ・手首には軽い痛みが出てどことなく無理にあわせながら使ったんですが、その後1日使って、なじんでくると快適になり、このままもう少し使い続ければ大丈夫かなと思いはじめました。

今日で丸3日くらい使ってみたところ、気になる点はなくなり、逆に愛着がわいてきて気に入り始めています。これなら買ってみてもいいレベルだなとか他のトラックボールはどうなんだ、とか別のPCで使うためにUnifyingレシーバーをあらたに調達しなければとかいろいろ考え始めました。

気がむいたらモバイルや自宅の狭い環境で使ってみようと思います。

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