2015年11月4日水曜日

【スマホの写真を大画面で見る】 思いのほか楽しいFire TV Stickの写真表示機能

AmazonのFire TV Stickが来たので、時間を作っては一世風靡した米国ドラマ、24のシーズン1を見ています。(プライム・ビデオなので会員は視聴無料)

AmazonのFire TV Stick はAndroidベースのOSが動作する小さな装置で、テレビのHDMI端子に接続してストリーミングで映画を見たり、Androidアプリを実行したりできます。
一方、注目されるこれら代表的な機能のほかにも、テレビ画面に写真を表示するという機能を使うことができます。今回は、思いのほか使い勝手が良く、あらたな楽しみにつながって気に入ってしまったFire TV Stickの写真表示機能をレポートします。

目次

  1. Fire TV Stickの写真表示機能とは
  2. アプリで写真をアップロードする(Amazon Photosの使い方)
  3. Fire TV Stickで写真を見る
  4. Amazon Photos:Android版とiOS版の機能差
  5. Amazon Cloud Driveの有料プラン
  6. Fire TV Stickの写真機能はCloud連携ソリューション


Fire TV Stickの写真表示機能とは

Fire TV Stickの写真表示機能は、Amazonが提供するCloudストレージ(Amazon Cloud Drive)に保存した写真をFire TV Stickで読み込んでテレビに表示する機能です。写真はアプリを用いてアップロードするため、スマホの写真を素早く簡単にテレビ画面に映すことができます。

Fire TV Stickのメニューから写真を選択すると、初期状態では写真表示機能とAmazon Cloud Driveアプリについて簡単な説明が表示されます。ここからAmazon IDに登録済みのメールアドレス宛にアプリのリンクを送ることもできます。
Fire TV Stickメニューから写真を選択するとCloud上の写真を表示できる

アプリで写真をアップロードする(Amazon Photosの使い方)

Amazon Cloud Driveへの写真アップロードはAmazon Photosというアプリ経由で行います。
Amazon PhotosはAndroidとiOSに対応しています。

Android app on Google Play

Android版とiOS版で若干機能差があり、Android版の方が機能が豊富です。以下ではAndroid版を使いました。
Cloud Driveへ写真をアップロードするAmazon Photos(Android版)

起動後、すべて、というメニューで写真がサムネイル表示されているのでAmazon Cloud Driveにアップロードしたい写真を選択して、右上のメニューからアップロードを選択するとアップロードされます。

この、すべて、というメニューは端末内とCloud Drive内の画像関連フォルダから読み込んできて時系列で一覧してくれるものです。時系列は撮影日とアップロード日から選ぶことができます。メニューから、端末、というものを選ぶと例えばCameraフォルダであるとか、Screenshotsフォルダであるとか、Downloadフォルダであるとか、画像を配置していあるフォルダごとにアクセスすることも可能です。メニューにはCloud Driveもあり、こちらはCloud Drive上にアップロードされた画像を表示します。

Amazon Photos経由でアクセスした写真は、サムネイル上に雲のマークが出ているものと出ていない物があります。この雲マークはAmazon Cloud Driveにアップロード済みの画像を判別するためのもので、雲のマークが消えている画像はアップロード済み、雲のマークがついている画像はアップロードしていないものです。どの写真をアップロードしたかを覚えておくことや、Cloud Drive上のフォルダを突き合わせしながらアップロードするというのは現実的に難しいので雲マークは便利です。
Android版Amazon Photosでは雲マークでCloud Driveにアップ済みか確認できる

サムネイルから必要な画像をロングタップすれば選択モードになり、以降のファイルはタップすれば複数選択されます。選択したファイルが雲マークの画像であれば右上のメニューからアップロードできます。
Amazon PhotosからCloud Driveにアップロードするには写真を選択しアップロードを実行するだけ

Fire TV Stickで写真を見る

初期状態では写真表示機能とAmazon Cloud Driveアプリについて簡単な説明が表示されていた写真メニューに、アップロードした画像が並びます。並んだ画像ファイルは、映画やアプリと同じ見え方で横一列にスクロールするスタイルで、Fire TV Stick内での操作感は統一されています。

Fire TV Stickの写真メニューではアップロードした画像は映画やアプリと同じ操作感で統一されている
写真メニューを選択して、目的のフォルダを選択し、さらに画像を選択していくことで画像を表示させます。1ファイルずつ表示させることも可能ですが、画像選択からスライドショー機能を使うこともできます。
Fire TV Stickで写真を表示される場合、1ファイル表示とスライドショー表示が選べる
スライドショー実行中にリモコンの6つある物理ボタン中の右上、メニューボタンを押すとスライドショーの設定も可能です。パン&ズームは1つの画像に寄ったり、離れたりしながらスライドショーが進むモード、ディゾルブは1画像を1画面で表示します。モザイクにすると複数の画像を1画面上にパネル状に表示します。スライド進行速度も遅い、普通、速いの3段階から選べ、表示順をシャッフルすることもできます。使ってみた感じでは、画像を確認していくときはディゾルブで速いを選びました。ダウンテンポ音楽をかけながら鑑賞した際は、パン&ズームかディゾルブで、速度は遅いを選びました。場合によっていろいろ調整できるのは良いことです。
Fire TV Stickの写真スライドショーでは表示方式や表示速度を設定できる

モザイクでスライドショーを実行するとこのような表示になります。
Fire TV Stickのスライドショー設定、モザイクでは複数の写真がパネル状に表示される

Fire TV Stickでは、もとからスクリーンセーバー用に画像ファイルが搭載されていますが、アップロードした画像をフォルダ単位でスクリーンセーバーとしてセットすることもできます。
Fire TV Stickではアップロードした画像をスクリーンセーバーに設定できる

Amazon Photos:Android版とiOS版の機能差

Android版とiOS版では若干機能差があり、Android版の方が機能が豊富です。

Android版では端末に保存された写真とCloud Drive上の写真を区別なく閲覧可能で、スライドショー機能なども用意されているのでビューアとして使うことも可能です。また端末の写真サムネイルには雲マークあり、なしでCloud Driveにアップロード済みかアップロードしていないか一目でわかるようになっており、重複アップロードをしないで済みます。Cloud Driveのストレージ容量は5GBまでが無料で、20GB以上の有料プランが用意されているのですがAndroid版では有料プランへのアップグレードをアプリから行うことができます。

一方、iOS版はCloud Drive上の写真を閲覧することはできますが、端末上の写真を閲覧することはできません。端末上の写真をCloud Driveに追加することに特化しており、サムネイルで確認して、アップロードすることのみ実装しています。一度アップロードしたことをマーキングしていないので、どのファイルをアップロードしたのかを一目で確認することは難しいです。またCloud Driveのストレージ容量アップメニューはアプリ上には見当たりませんでした。

Android版、iOS版ともに自動アップロードの機能は実装していて、起動時に自動アップロードを有効にするか聞いてきます。テレビ画面で見る必要のないスクリーンショットなどもありますし、容量も多いため、ぼくは自動アップロードを無効にして、見たい写真を選択的にアップロードしました。

Android版、iOS版ともに5GBの無料クラウドストレージを使うことができます。Fire TV Stickで写真をテレビに映す用途であれば無料分で十分だと思います。写真の保存まで考えた場合は5GBでは足りないことも想定されますが、AndroidであればGoogleフォトが容量無制限でバックアップできるので写真のみを考えた場合はあえて有料のAmazon Cloud Driveを検討する意味はないです。


Amazon Cloud Driveの有料プラン

Android版であればAmazon PhotosアプリからAmazon Cloud Driveの有料プランを購入できます。

5GB 無料
20GB 800円/1年間
50GB 2000円/1年間
100GB 4000円/1年間
200GB 8000円/1年間
500GB 20000円/1年間
1000GB 40000円/1年間

Fire TV Stickの写真機能はCloud連携ソリューション

映画などのストリームコンテンツを意識して導入したFire TV Stickだったので、写真をアップロードしてスライドショーを見る用途はもともと考えていなかったのですが、これまでもデジカメで写真を撮り、SDメモリーをWiiに挿入してスライドショーを見るといった使い方はしていました。今はスナップショットはデジカメよりスマホで取ることが多く、NexusやiPhoneのようにSDメモリーを搭載していない場合はデータ交換がやや面倒でしたので、アプリからクラウドへのアップロードができ、かつクラウドとの連携で即座のスライドショーを見ることができるFire TV Stickの写真機能は相当に便利だと思います。

今回、記事用の写真を撮りに近所を散策したのですが思いのほか美しい風景に気づくこともでき、しばらく写真にはってしまいそうです。

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