先日、以下の記事で書いたASUSのアウトレットショップで購入したASUS TransBooK T300CHI-5Y71が来たので、開封から使用開始、触った感触などレビューしたいと思います。
ASUSのアウトレットショップにてTransBooK T300CHIが格安で販売
ASUS TransBook T300 Chi仕様
CPU:インテル® Core™ M 5Y71/インテル® Core™ M 5Y10ディスプレイ: 12.5型 10点マルチタッチ・タッチスクリーンタブレット
解像度: 2,560 × 1,440ドット (WQHD) /1,920×1,080ドット(フルHD)
ストレージ : SSD 128GB
メモリ: 8GB/4GB
カードリーダー: microSDXC/microSDHC/microSD
カメラ: 92 万画素
ネットワーク:IEEE 802.11a/b/g/n
インターフェース:マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1
microHDMI (タイプD)×1
microUSB×1
バッテリー駆動時間: 約6.6 時間/約7.7 時間
サイズ: 幅317.8 mm×奥行き191.6 mm×高さ16.5 mm (WxDxH)
重量: 約1.42 kg
※正確な情報はメーカーサイトを参照ください。
http://www.asus-event.com/pdf/asusjp_spec_nb_T300Chi.pdf
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ASUSのアウトレットショップを使ったのは初めてですが対応に特に問題はありませんでした。
注文確定したのが夕方6時ころ、ご注文承諾メールが来たのが翌日の昼で、商品発送のお知らせが来たのが承諾メールが来た日の夕方6時ころ、配送は佐川急便で、都内で発送から翌日に到着しました。注文から2日というところですね。
箱は以下のような製品箱そのもので送られてきており、配送用の外箱などはありません。
今回、アウトレットショップからの購入ということで、条件としては箱破損品と書いてあったのですが送られてきた箱に目立った外傷などはなく、きれいな状態でした。外箱自体はブリーフケースくらいの大きさです。
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外箱を開けると中に内箱が入っていて、かっちりした化粧箱がフィルムでラッピングされています。
化粧箱は高級感があります。
化粧箱を開けるとフィルムでラップされたTransBooK T300CHIが入っています。
本体の下に収納があり、ACアダプター、Cable tie、Usb変換用ドングル、microUSB to microUSBケーブル、マイクロファイバー布、マニュアル/サポート案内他チラシ系印刷物などが同梱されています。
USB変換用ドングルはUSB3.0のMicro-BコネクタとAコネクタの変換用です。
本体にはUSB3.0 Micro-Bコネクタが1ポートしかないのでAコネクタの製品をつないで使うためのものみたいです。ためしにマウスをつないでみたら動作しました。
本体は艶消しの黒というか濃紺のような色で、なかなか高級感はあります。
以下は左側面で、向かって左が電源、右から2番目はなぜかWindowsボタンで、一番右は音量になっています。
以下は上面で、電源ボタンが1個だけついています。若干重いですが、薄さは薄いです。
こちらは右側面で左からUSB3.0 Micro-Bコネクタ、microHDMI、イヤホンジャックの順。
本体を開くと、画面はツルツル、テカテカの10点マルチタッチ・タッチスクリーンです。この画面はタブレットとして取り外しできます。
電源はこのように接続されます。タブレットにBluetoothキーボードを接続するイメージなのでノートPCでいう画面側に電源を接続する形です。
電源を入れてはじめはWindows8.1で起動してきます。キーボードは自動でペアリングされました。アカウントの設定などを済ませたのち、Windows10へのアップグレードができるようだったのですぐにアップグレードしてみました。
回線速度によると思いますが僕の場合は光回線+WiFiで1時間かからずにWindows10に移行完了です。
Windows10で起動後はキーボードのペアリングが外れていたので再設定しました。
設定方法は、
1.キーボードが使えないので画面にタッチして
スタートボタン>設定>デバイス>Bluetooth
からBluetoothをオン。
”PCでBluetoothデバイスを検索しています。”
と出るはずです。
2.キーボードの左上にある電源ボタンを右方向へ、BluetoothマークのLEDが青色点滅するまで長押し
3.画面上に
”ASUS T300CHI DOCKING
ペアリングの準備完了”
とアイコンが出たら、アイコンにタッチ
4.”ペアリング”というボタンが出るので、ボタンにタッチ
5.パスコードが画面に表示され、”パスコードをキーボードに入力してください”と出るのでキーボード上で、画面に表示されたパスコードを入力して、enterを押します。
以上で、ペアリング完了。
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Windows10で起動後、しばらく使ってみての感想です。
この記事もTransBooK T300CHIで書いています。
まず、画面は12.5型でかなり大きく、また高精細できれいな印象です。仕様上も2,560 × 1,440ドット (WQHD)と十分な解像度かと思います。まだブログ更新や簡単なWebブラウジングにしか使用してませんが画面のきれいさにはかなり満足してます。
インテル® Core™ M + 8Gメモリ + SSD128Gとなかなかのスペックですが、再起動からアプリを立ち上げての作業において感じる動作はキビキビしていて重さは感じません。この点も現時点では満足しています。
画面が大きいのはいいのですが、反面タブレットとして使うには大きすぎるため、基本的にノートPCスタイルで使用することになると思います。しかし、レスポンスの良さとタッチパネルである点、高精細である点は写真などを閲覧する際には威力を発揮しそうです。ある程度高解像度の写真を全画面表示にして、タッチパネルからスワイプして連続表示させても、読み込みに一切息つきもせず、非常に快適に動作します。
次にキーボードですが、これがいろいろとクセがあります。
まず、キーピッチは広い方で打鍵感はしっかりしていますが最高!というわけではありません。またアルミですので手触りにソリッド感はありますが、固まりとしての一体感がないというか、素材自体の薄さに由来するものか打つたびにキーボード自体が若干ビビり音を出すような感じで、あんまり好きな感触ではないです。
タッチパッドはクリックボタンの部分までタッチ反応してしまうので、ボタンに触りながらスクロールさせたりしようとすると動きがおかしくなります。かなりクセがあるタッチパッドなのでマウスは必須かと思います。マウスも標準的な3ボタンマウスをペアリングして使ってみたのですが、タッチパネルの特性を最大限発揮するにはタッチ操作に対応したマウスの方がいいのかもしれないと思いました。
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また構成的にはWindowsタブレットにBluetooth接続の外付けキーボードを付けたものと同等なので、キーボードに充電が別途必要なのと、スリープから回復する際キーを叩いて信号を発してやる必要があり、また認識するまで若干のラグがあるの点は初めのうち気になりました。今はそういうものと分かったので問題なく使っています。
キーボードは一度満充電すれば1日使っても10%程度しかバッテリーが減らなかったのでバッテリーが減ったら充電するという使い方をすれば問題ないです。キーボードに充電しながら使う場合は本体の電源ケーブルとは別にキーボードにも別途USBケーブルをつないでおく必要があります。この場合、本体の右側にあるUSB3.0 Micro-Bコネクタから背面をまたぐようにしてキーボードにUSB電源を供給してあげるか、または外部からUSB給電することになります。
下記説明書にはドングルを経由して接続する図面になっていますが、Micro USB to Micro USBケーブルが付属しているので1本のケーブルで接続可能です。ただし、コネクター部がストレート形状なので左右に飛び出した形になり、見た目不格好ですし、邪魔です。両端L型コネクターのMicro USB to Micro USBケーブルがあれば多少ましかもしれませんが、僕の場合は本体から電源を供給することはあきらめてキーボードはバッテリー使用するか、必要に応じて外部からUSB給電することにしました。
この作りは僕としてはあり得ないので最初はちょっとブルーになりましたが、キーボード自体のバッテリー持ちがそこそこ良さそうなので今は気にしてません。そういうものと割りきって使っています。
このあたりの仕様は、Transbookシリーズの2015秋モデル(10.1型のT100HA)では改良されているようで、キーボードと本体は物理接続されるようになっていて個別に電源供給する必要はありません。(がその分本体側でバッテリー供給しなければならないのでキーボード接続している状態のほうがバッテリーの減りが若干早そうです)
またT100HAの方ではMacと規格上は共通のUSB3.1Type-Cが採用されているようなのでしっかり改良されている印象です。この辺は実際に使ってみて不便を感じてみないとわからないポイントですし、きちんと進歩される点は好感が持てます。
ただ今回、T100HAも検討した結果見送っています。一番大きかったのはキーボードのペコペコ感で、これはT300CHIよりもずっとチープな感触だったために耐えられなかったというのが本音です。T300CHIのキーボードも慣れれば問題ないレベルだったというだけで基本は同系のチープさを持ったつくりなので、このあたりを次期モデルでいかに、薄くて軽いがカチッとした固まり感のあるキーボードにしていただけるのか、期待したいところです。
バッテリーの持ちはモバイルに耐えうる程度には持ちそうです。
満充電に近いときはパフォーマンスよりに電力を消費するようですが、バッテリーの減りに合わせてバッテリー節約機能による段階的な省電力設定が適用されるので、ガクッと落ちることなないように思います。公称6.6時間ですが、その程度には持ちそうな気がします。
電源がUSBから供給できればモバイルバッテリーで充電できたりしていろいろとうれしかったのですが、僕の場合は家の中で自由に動ければ良いだけなので、それほどマイナスポイントではありませんでした。
動作中は画面右側がほんのり熱くなることがあります。
おそらく、大きめのファイルをダウンロードしたり、なんらかの重めの処理を実行していたときに熱を持ったのではないかと思います。充電中はこの部分が熱くなります。反面、ノートPCと異なり、キーボードは全く熱を持ちません。そのため膝においても苦ではないですし、アームレスト部が熱くて不快に感じることはありませんでした。
その他、あげるとすればキーボード部と本体の接続部分です。
キーボード側に板状の突起があり、これが本体のスリットにはめ込まれ、磁石で固定されます。タブレット本体を外そうと力をかければ簡単に外れ、接続した場合はヒンジを開閉するだけの力に耐えるようになっているので、知らなければこれが取り外しできるとは気づかない程度にしっかりしたつくりです。
難点をあげるとすれば、開けると角度が浅く、自分のほうで目線を下げてあげなければならないことがある点と、開いた際に本体の下端がキーボードを持ち上げるようになっているのですが、このときキーボードの座りが悪いとカタカタと浮いた状態になる点が気になりました。接地した対角と反対の角をグイグイ押してあげると座りがよくなったりするので、これは合体させる仕組み上精度を求められないのかもしれません。これもわかって使う分には慣れてしまう点かと思いましたが、チープな作りという印象に結びつきやすい点かもしれません。
ヒンジはしっかりしていて、必要な角度で保持できます。これは全く問題ありません。
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以上、セットアップから本記事執筆段階でのファーストインプレッションでした。
僕はGoogle Nexus7(2013)を使っていて、元々ASUSには良いブランドイメージを持っています。またZenFoneに代表されるSIMフリースマートフォンの分野でも存在感をしめしており、Windows環境でノートPCを用意しようと考えた際に選択肢に入ってくるのは当然の流れでした。
そして今回、買うときは高いスペックとコストパフォーマンスの良さに胸躍らせました。
手元に届いたときは外見の高級感に満足し、その後起動させ、画面の美しさにも満足し、動作の機敏さにも満足を得ました。
半面、タブレットPC+Bluetoothキーボードであるということを十分理解していないために、無線接続ゆえのクセであるとか、合体構造ゆえの精度の限界であるとか、キーボードのチープなつくりであるとかにがっかりしました。
上記にあげたキーボードの接続性、電源供給のクセや作りの問題は僕の中では非常に大きな問題で、即手放そうかとしばらく悩んだほどです。
しかし、この記事を書きながら使い込んでいくうちに、これはこれで”あり”だと思うようになってきています。弱点を補って余りある性能とコストパフォーマンスを備えたデバイスであることも再認識し始めました。思い切ってタブレットを分割してみたら、キーボードと画面を離した状態で使えることに気づき、もしかしたらMacbook用のスタンドに本体だけ乗せたりして使ったら面白いのかもしれません。
そういった新たな発見をしたりできているので、もうしばらく使ってみて答えを出そうと思います。
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