2014年9月に発表された同じMateの名を関するAscend Mate 7はスマートフォン初のオクタコアを搭載した上で5万円を切る戦略的な価格設定で話題になったモデルです。今回強気の価格設定なのはNexus 6P担当メーカーとしての自信からでしょうか、P8 Liteやhonor 6 Plusで日本の地盤固めができたとの判断でしょうか。
性能、質感ともに高いようなので価格設定の裏付けをとる意味でも実物を触ってみたいと思っていたところ公式アナウンスでHuawei Mate Sの展示を行うとのことだったので会場の1つへ足を運んでみました。
展示イベントは以下8店舗で開催。
期間は11月27日(金)~11月29日(日)の限定でした。
- ビックカメラ(4店舗)
- ヨドバシカメラ(4店舗)
Huawei Mate Sと会場の様子を見てきたのでリポートします。
Huawei新製品体験会
目指したのはビックカメラ池袋本店。会場は入り口付近の特設テーブルにHuawei製品が何点か並べられているというものでした。専任の担当さんはおらず自由に触れる展示です。平日夜19:00、他にお客さんはいませんでした。携帯販売フロアー全体としてはまばらにお客さんがいる程度。そんな中、目立っていたのは3万円前後のシムフリー機を展示している一角で、店員さん併せて6人くらいいたでしょうか。
価格は発表のとおり、79,800円。ただしポイントが10%つきます。
Huawei Mate S: 外観(メタルボディとディスプレイ)
メタルボディは、確かに高級感があります。大きさはディスプレイ5.5インチのファブレットに位置づけられるモデルなので片手で操作という感じではないですが、薄いので持ちにくいということはありません。外観で目立ったのはディスプレイ側面のガラス曲面仕上げです。事前の情報はそこまで持っていなかったのですが知らなくてもわかりました。仕様を見ると2.5D曲面という仕上げのGorillaガラスとのこと。ディスプレイ自体の印象は普通です。Galaxy s6 edgeを初めて見たときのような、極端に目立った印象はありませんでした。英語版のQuick Start Guideに各配置が掲載されていたので参考までに抜粋します。
Source:
Huawei Mate S 英語版Quick Start Guide
ディスプレイ端部のアップ。こんな感じに端がラウンドしています。ラウンドしているとってもGalaxy Note edgeのようにラウンド部に別表示するようなギミックはありません。ガラス面が盛り上がって端面がラウンドしているiPhone 6のような処理のガラスです。
Huawei Mate S: 本体右側面
本体右側面には電源ボタンとボリュームボタンが配置されています。メタルボディはエッジ加工が施されて美しいです。薄さも見ての通りで、十分満足できます。展示品のカラーは、ミスティークシャンパンと言われるモデル。明るめのマットな質感でメタルボディを引き立たせています。Huawei Mate S: 本体左側面
本体左側面にはSIMスロットのみを配置。SIMはiPhone6sなどと同じNanoSIMです。SIMトレーを引き出すためにピンを挿入する穴ですが、小さい穴と思われます。展示品はこのピンホールをこじったあとがあって、ピンを挿入するのに苦労した後がうかがえます。Nexus5がそうなんですが、付属している小径ピンを使わないと穴が狭くてピンが入りません。ピンは本体に付属してないんでしょうか、傷だらけの展示品は少々不憫でした。SIMスロットはmicroSDスロットも兼ねています。英語版のマニュアルが公開されていたので、以下抜粋。型番違いでデュアルSIMモデルもあるように見えます。
Source:
Huawei Mate S 英語版マニュアル
Huawei Mate S: 本体裏面
裏面にはカメラ、フラッシュLED、指紋センサーを配置。ここでもやはり目に飛び込んでくるのはメタルボディーの質感です。きめ細かいマットシルバーのカラーと薄いながらもカチッとした一体感のあるメタルボディの質感が良いです。機能面ですが、この指紋センサーは単なる指紋センサーではなく機能が割り当てられていて、ここをフリックして操作したり、シャッターとして使ったり、電話がかかってきたらここから電話にでることができるとのこと。位置は自然に人差し指が触れる位置にあるので慣れたら便利かもしれません。Huawei Mate S: 本体上部と下部
上部はイヤホンジャックとマイク。背面のメタルボディは、ゆったりとラウンドしています。上面のガラス端面もラウンドしているのがお分かりになるでしょうか?中心の小さい穴がマイクです。マイクは上部に1箇所、下部に2箇所配置されています。下部はスピーカー、マイクとUSB端子。USBはType-Cのように見えるんですが、外せないのでわかりませんでした。仕様を見ても載っていないのですがこれからのハイエンドであればType-Cであってほしいところ。マイクは左右スリット内、両方に配置してあります。
マイクは上部に1箇所、下部に2箇所の計3箇所配置とのこと。
スマートレコーダー:周辺の声や音を識別し、バックグラウンドノイズを効果的にカットすることで音声を鮮明に収録可能。
Photo:
http://consumer.huawei.com/minisite/jp/huawei-mate-s/smart.htm
Huawei Mate S: ソフトウェアとストレージ
ユーザインタフェースであるEMUIは3.1、Androidバージョンは5.1.1でした。Huawei Mate S: 独自機能(ナックルセンス・テクノロジー)
Huawei Mate S: カラー展開と付属品
会場にパンフレットが置いてあったのでもらってきました。パンフレットによるとカラー展開は、ミスティークシャンパン/チタニウムグレー/ローズゴールドの3種類。どこかの製品に似ているような・・。展示品はミスティークシャンパンでした。チタニウムグレーとの判別方法としては、ディスプレー脇が白いのがミスティークシャンパン、黒いのがチタニウムグレーですね。
こちらもパンフレットからの抜粋で、付属品のイヤホンです。
Huawei Mate S: 仕様
Huawei Mate Sの仕様です。比較対象が欲しかったのでNexus 6Pと並べてみました。
仕様を一覧してみて気になるのは3つ。
1つ目はOSです。
さすがに初めからAndroid6.0 Marshmallowで出すのは難しいでしょうから、今後対応してもらいたいところ。
2つ目はWiFiの対応です。
b/g/nのみの対応です。2.4Ghz帯のみ対応で、比較的すいているが搭載するとコストになる5GHz帯のWiFiに対応していません。次世代の高速WiFiであるacに対応していない点もハイエンド端末としては物足りないです。
3つ目はバッテリー容量です。
筐体が大きいのにバッテリー容量が2700mAhと少々少ない気がします。比較としてNexus 6Pが3450mAh、同じ5.5インチのXperia Z5 Premiumが3430mAhです。ただしバッテリーはスマートフォンの部品としては最も重量物なので、容量が少ない分、重量が軽く仕上がります。Huawei Mate Sは156g、Nexus 6Pが178g、Xperia Z Ultraは181gです。サイズの割に軽く仕上がっているのは評価できる点だと思います。
仕様を一覧してみて気になるのは3つ。
1つ目はOSです。
さすがに初めからAndroid6.0 Marshmallowで出すのは難しいでしょうから、今後対応してもらいたいところ。
2つ目はWiFiの対応です。
b/g/nのみの対応です。2.4Ghz帯のみ対応で、比較的すいているが搭載するとコストになる5GHz帯のWiFiに対応していません。次世代の高速WiFiであるacに対応していない点もハイエンド端末としては物足りないです。
3つ目はバッテリー容量です。
筐体が大きいのにバッテリー容量が2700mAhと少々少ない気がします。比較としてNexus 6Pが3450mAh、同じ5.5インチのXperia Z5 Premiumが3430mAhです。ただしバッテリーはスマートフォンの部品としては最も重量物なので、容量が少ない分、重量が軽く仕上がります。Huawei Mate Sは156g、Nexus 6Pが178g、Xperia Z Ultraは181gです。サイズの割に軽く仕上がっているのは評価できる点だと思います。
Huawei Mate S | Nexus 6P | |
OS | Android 5.1 Lollipop / Emotion UI 3.1 | Android 6.0 Marshmallow |
カラー | ミスティークシャンパン、チタニウムグレー、 ローズゴールド | アルミニウム、グラファイト、 フロスト、ゴールド |
サイズ | 149.8 ×75.3 ×7.2 mm | 159.3 x 77.8 x7.3mm |
質量 | 156 g | 178 g |
CPU | Hisilicon Kirin 935 オクタコア
(A53X 2.2GHz + A53 1.5GHz) | Qualcomm Snapdragon 810 オクタコアプロセッサ (2.0GHz + 1.5GHz) |
コア | 8 | 8 |
メモリ | 3GB RAM | 3GB RAM |
ストレージ | 32GB MicroSD card (最大128 GB) | アルミニウム,グラファイト:32GB/64GB フロスト:64GB ゴールド:64GB MicroSD cardなし |
無線LAN | 802.11 b/g/n | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth V4.1 | Bluetooth V4.2 |
SIMタイプ | nanoSIM | nanoSIM |
無線規格 | FDD-LTE: (Band:1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/25/26/28) | FDD-LTE: (Band:1/2/3/4/5/7/8/9/17/19/20/28) |
ディスプレイ | 5.5インチ, 1,920×1080ドット(FHD), 有機EL(AMOLED) Corning Gorilla Glass4 | 5.7インチ, 2560X 1440(WQHD) 有機EL(AMOLED) Corning Gorilla Glass 4 |
バッテリー | 2700 mAh | 3450 mAh |
カメラ
| 前面 800 万画素 | 前面 500 万画素 |
背面 1300 万画素 | 背面 1230 万画素 | |
センサー | 指紋, 加速度, コンパス, ジャイロ, 環境光, 近接, HALL, 指紋 | 指紋, 加速度, ジャイロ, 気圧, 近接, 周囲光, ホールセンサー, Android コンテキスト ハブ |
価格 | 79,800円 | - |
総評
展示品のレポート関しては以上です。ヒットするかしないかは市場が判断することですので、Huaweiさんには頑張ってMVNO市場を盛り上げていただければと思います。個人的な思いとしては、Android6.0への対応と、その先のバージョンへもできる限り対応いただきたいです。あとは、非常に忙しい話ですがAscend Mate 7の正式な後継であるHuawei Mate 8の登場が噂されているので、そのあたりとの兼ね合いになるでしょうか。参考リンク:
Huawei Mate S メーカーサイト:製品Huawei Mate S メーカーサイト:仕様
Huawei Mate S USメーカーサイト:Support(マニュアル等)
Huawei Mate S USメーカーサイト:英語版マニュアル
Huawei Mate S USメーカーサイト:英語版Quick Start Guide
Huawei Mate SではなくHuawei Mate 8の検索結果
0 件のコメント:
コメントを投稿